反社会学の不埒な研究報告

反社会学の不埒な研究報告
社会学の不埒な研究報告 / パオロ・マッツァリーノ(2005/11/01発売)

とにかく読みなさ〜〜い。と、偉そうに言ってみるテスト。


私が敬愛してやまないパオロ・マッツァリーノ先生は、千葉県在住のイタリア人(自称)・イタリアン大学卒です。ちなみにイタリアン大学は実在しないので、学歴詐称で訴えられる心配は無いそうです。な〜ってクールなお笑いが詰まったこの本ですが、面白いのはギャグだけじゃないですよ。むしろ、ギャグを混ぜなくても十分面白いと思う。例えば、テレビで口をすっぱくして言われている、「最近の母親の育児はなっとらん」だとか「ニートイカン」だとか、「近年の犯罪の増加・凶悪化してる」みたいなのが、いかにいい加減に言ってるのかが判る話。テレビの視聴率の為に、若者批判をデッチ挙げる為に、統計調査だとかをいいように解釈してるようなモンだとかがわかる。今回の本はそんな話ばかりでは無く、本当の「武士道」はトホホだった、みたいな話や、GDP算出の仕組みを逆手にとった面白話まで。
学問って言うと堅いイメージが先行するけど、裏の人間臭さが判ると、とたんに親しみが湧くんだよね。社会学・経済・歴史の話でも、こんなに人間臭くて面白いんだなぁって思うよ。内容は難しくないし。てか、難しい所をさらりと面白く書いてると思う。ホントオススメ。俺が三浦展の「下流社会」を「ウソ臭いなぁ」って思えるのは、この人のおかげ。
てな、訳で、試しに読んでみたい人はココをどうぞ↓昔書いたコラムが読めます。
http://mazzan.at.infoseek.co.jp/
↑この頃よりは、笑いの要素がパワーアップしてるかも。