bump of chicken / ユグドラシル

ユグドラシル
bump of chicken / ユグドラシル

ぜんぜん鉄オタって訳じゃなかったけど、電車に
乗る時は必ず一番前の運転手の後ろに張り付いて
いるような子供だった俺が、よく電車で出かけたのは、
町田に住んでるおばあちゃんの家だっただろうか。
切符を買う時に、見上げるあの電車の運賃表って言うか
線路の地図で言う一番遠くて高いところ(当時で千円ぐらい?)
は、ドキドキするような未知の世界だったわけだ。今だったら、
「車で1・2時間ぐらいかかるかなぁ」とか考えちゃうのに。
このアルバムに入ってる「車輪の唄」に、「券売機で一番端の
一番高い切符が行く町を僕はよく知らない」って言う節が
あって、ちょっとトキメキだな。よく読むと、早朝に彼女か誰かを
チャリンコで駅まで送ってくんだけど、どうもそれが長い別れ
になるらしいって感じで、俺の想像したのとは大分かけはなれてんのな。
まぁ、よくあることだけど。
後は、「乗車権」って言うヤツは、苛立ちと焦燥感をそのまま曲に
する為に、生存競争を連想させるかのような様子をバスの
乗車に例えて描写してるんだけど、途中で突然「人間証明書がない」
ってフレーズが出てきて、グッと引き込まれたよ。すごいなコノ人。