tolchock2004-01-10

村上”ポンタ”秀一
彼は日本で名ドラマーの一人であり、ドラムの道を
志す者ならば、必ず1度は耳にする名前である共に、
横柄な態度の口ぶりや酒癖の悪さから、ドラマー
の中でも好き嫌いが別れるが、彼のこなした膨大な数の
セッションと、彼の叩き出すFUNKビートの迫力は誰もが認める所だ。


ちょっとした気まぐれで彼の教則DVDを買ってしまった。
去年の12月に出た、氏のドラム生活30周年記念モノだ。
DVDの中の彼は終始ご機嫌だ。
肩に羽織ったスウェットの袖を首の前で結ぶ姿は、昔の
TVプロデューサーを彷彿させる。
そして、DVDの半分は説教で構成される。
説教と実技のシマシマ・バームクーヘン構造という、
まるでロマンポルシェのCDを連想させる構成だった。
そして最後のシメはこんな感じだ。
「こんなビデオ真に受けないで、自分のやりたいようにやれ」


お〜〜い。



な〜〜んて書くと買って失敗だった思われそうだが、
そんな事はない。(ところどころ「金返せ!」という言葉が
喉まで出かかったが)
内容はとっちらかっていて、氏のしゃべりたいこと、
やりたい事を、とにかく短い時間に詰め込んだって感じ。
でも重要なことは冒頭の1シーンで語られていると思う。
それは氏がヘボそうな初心者用キットをチューニングしない
状態で叩くシーンだ。



カッコいいんだよ。


ドラムなんてのは、カッコよけりゃなんでもありなんだなと。
音楽の楽しい部分はココにありって思ったよ。
もちろんそれだけで、何処行っても通用する訳じゃないかもしれないけど。
とりあえずそれだけでも、このDVD買った価値ありだと思った。俺的に。


それにしても年食ったなこの人。ところどころで
すげぇ寂しげな表情するんだよなぁ。俺がタイコ始めたときは
まだ全然若々しかったのに。俺が氏の真似して、イスを
やたら高くしていたのは、大分昔の話だ。